恋する惑星を思い出した
きっと
外がすごい雨で
東南アジア特有の匂いと湿気を帯びた空気
高速を走る夥しい数のテールランプと
遠くに見える高層階のネオンと
雑多に並ぶ屋台の灯り
それぞれが混ざり合い
懐かしい映画をふと思い出した
初めて見たのは、まだ学生の頃
タイトルに惹かれて鑑賞した
冒頭のセリフ
「その時
彼女との距離は0.1ミリ
57時間後
僕は彼女に恋をした」
2人の距離や、恋に落ちる瞬間を、数字や時間を使って表現する
ものすごく斬新に感じた
そして、その数字たちの効果が、あたしの心にズドーンと響く
この映画から目が離せなくなる
今でこそ、数字を使う2人の距離などの表現を見かけるが、その当時はなかった(気がする)← 自信はありません笑
そして、ここで魅せる香港のネオン
赤いネオン
黄色いネオン
雑多な香港を彷彿とさせる
彷彿させるも何も香港なんですけどね
物語は、4人の恋物語
ヤクのディーラーの女と刑事の男
バーガーショップの女と警官の男
妖しく光る香港のネオンの中
錯綜する4人の気持ち
常識のある恋愛映画ではない
そこにあるのは非日常的な恋愛
ツッコミどころ満載のいかにも映画な展開
なのに、先が見えないし、時よりナイスなタイミングで入ってくる挿入歌たちを鑑賞後に口ずさまずにはいられない
各演者たちに惹きつけられ、
香港のネオンや雑踏が狂おしいほど
マッチして、物語がよりいっそう回転する
めまぐるしい中、穏やかに時間が進む
セリフの言い回しがたまらなくツボで、単なるセリフとは思えず、頭の中を反芻する
ああ
もう一度見返してみよう
もう一度、あの感じを味わいたい
最近は、ちょっと心が疲れてるみたいなので、好きな映画を見返すいい機会なのかもしれない